理学療法士×プロアスリートが考える「高齢者の身体の健康を維持するタンパク質の重要性」

栄養・運動・健康について
今回は身体の中でのタンパク質の役割について考えていきたいと思います。


タンパク質は身体の中で多くの働きを担う

タンパク質は筋肉を動かすための骨格筋の他にも

心臓を動かすための心筋

内臓や血管を動かすための平滑筋がありますが、

必要なタンパク質は共通しています。


高齢者の健康にタンパク質摂取が重要な理由

●食事量の減少

●咀嚼機能の低下

●消化・吸収機能の低下

などにより、ご高齢の方ではタンパク質摂取が不足になりがちです。

タンパク質の不足は

筋肉の衰えと体力低下を招き、身体を動かす機会を減らしてしまいます。

身体を動かす機会が少なくなることにより

全身の血行不良を引き起こします。

血行不良は肩こり、腰痛などの不調に加えて

貧血、むくみ、免疫力の低下

ひいてはフレイル(身体や精神、または社会的なネットワークの脆弱化により介護が必要となる前段階)と言われる状況を引き起こし、認知症の原因ともなります。

高齢者にとって、タンパク質摂取は健康でいるために不可欠です。

卵類肉類魚類豆類などのタンパク質を豊富に含む食品の摂取を心がけましょう。


認知症の予防には筋力トレーニングと正しいタンパク質の摂取が有効

2020年に改訂された「日本人の食事摂取基準」では

高齢者のフレイル対策を重視しており

フレイルの予防には

食事運動の組合せが大切とされています。

運動をすると筋のタンパク質合成が誘導され筋肉量を増やすにはタンパク質の摂取と運
動(特にレジスタンス運動:筋トレ)が有効です。


高齢者の健康維持には筋力トレーニング

筋肉は30歳代から委縮し始め

80歳代では20歳代の半分程度にまで筋肉量は減ってしまう場合が多いと言われています。

しかし、筋力トレーニングで加齢による筋力の低下率は

通常の3分の1程度に抑えられるという報告もあります。

水泳やウォーキングも効果が無いことはないのですが

筋力トレーニングほど明確な効果を生み出す運動は無いかと思います。


理学療法士の経験を活かした安全で効果的な指導

高齢者の方の筋力トレーニングは

若い方の場合とは大きく異なります。

・関節に痛みがある

・骨が変形している

・運動の感覚がうまくつかめない

など、いろいろな制限がある中で効果的なトレーニングを行っていく必要があります。

その中で有効なメニューを選択し

効果を出していく必要があります。

もちろんパーソナルトレーナーとしての経験に加えて

理学療法士としての経験を活かして

お客様の役に立ちたいと考えています。

70代、80代の方にとって正しく筋力を高めていくことは大きな財産になります。

最近少し身体が動きづらくなってきたという方

是非ピアレスウルフではまでご相談ください。

身体に対する質問やご相談は公式lineからも受け付けています。

最後まで読んで頂きありがとうございました!


記事の執筆者

阪本洋平(ピアレスウルフ代表)

理学療法士

総合格闘家/初代GRACHANライト級チャンピオン/第二代GRACHANフェザー級チャンピオン

パーソナルトレーナー

琉球大学理学部海洋自然科学科生物系卒業。琉球大学在学時代から総合格闘技のプロ選手として活動を開始。

その後自らの怪我や痛みの原因を知るため、茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科に入学。在学中も選手としての活動を継続する。

卒業後は理学療法士として茨城県内の総合病院に勤務する傍ら、初代GRACHANライト級チャンピオン(2016年)第2代GRACHANフェザー級チャンピオン(2017年)を獲得。

2023年4月、つくば市松代にキックボクシング・ブラジリアン柔術・総合格闘技ジム「ピアレスウルフ」パーソナルトレーニングジム「ピアレスウルフパーソナル」をオープン

阪本典子(スペシャルアドバイザー)

医学博士

大阪市立大学 医学研究科解剖学 博士課程修了

九州栄養福祉大学 名誉教授

九州栄養福祉大学 食物栄養学部 食物栄養学科 教授

近畿大学医学部 学内講師

関連記事一覧

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

PAGE TOP